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児童画習字Blog

【大阪本町・児童画(土曜)】日本の昔の絵を楽しもう!その1~仙厓さんに挑戦!~

2025-07-06
カテゴリ:児童画
7月は「日本の昔の絵を楽しもう!」と題して、昔の日本絵画のなかでも墨をメインに使った、ちょっと面白い作品を生徒さんに見てもらいつつ、作品をつくってもらいます。

今回は江戸時代のお坊さんで画家の仙厓(せんがい)さんの絵を紹介しました。

仙厓さんは仏教(禅)の教えをわかりやすく、ちょっとゆるふわな作風で描き、当時から人々に人気があったようです。

今回はまず、生徒さんに下の4作品の模写をしてもらいました。
〈仙厓さんのもとの絵〉
「指月布袋画賛」布袋さんと子供が月を見ています。ほのぼのとしていますが、禅の修行は厳しいぞというメッセージがあるそうです。
「犬図」きゃふんきゃふんと鳴いている犬です。縄で杭に繋がれているようですが、杭も地面に刺さっているのか覚束ないほどユルい絵です…。
タイトルは見たままの「○△□」(まるさんかくしかく)という衝撃作。色々な解釈があり、宇宙を表しているとか、仏教の教えであるなどと言われています。
「猫の恋図」恋に狂う猫です。左にはお経「南無妙法蓮華経」と「猫の恋」と書かれていて、猫の鳴き声とお経を重ね合わせているそうです。
〈生徒さんの作品〉
(小6)とても再現度高く仕上がりました。ハンコの赤の色味もわざと暗く混色して雰囲気を出しています。
(小3)黒の濃淡や筆触など丁寧に写し取りました。複雑な文字もよく観察して書けています。
(小3)おおらかな線で描きました。勢いのある線は仙厓さんのスピリットを感じます。
(小3)筆のかすれや全体のフォルムがよく再現できました。黒色の濃淡も豊かです。
(小1)2人ともとても楽しそうな様子が伝わってきます。難しい文字も自分なりに工夫して書けています。
(小3)ふだん絵具のにじみを活かした作品が多い生徒さんです。今回も布袋の衣部分など、絵具のにじみの感じがうまく活かせています。
皆さんの作品を並べると圧巻です…!
この後、仙厓さんの模写で得た技法をもとに、各自が好きな絵柄で、うちわの絵を描いてもらいました。
(シール式の扇面2枚に先に絵を描き、うちわの骨にオモテとウラで貼り付けました。)

※印鑑を描いた部分は個人情報保護のため、ぼかしを入れています。
(小3)ウサギがぴょんぴょん!フォルムが独特で愛らしいです。
(小3)お笑いを見て笑っています。うちわの絵柄としてはなかなかユニークです。
(小3)ワンワン丸っこい犬たちです。眉毛(?)がかわいい。
(小3)チャリンチャリンと、首元の鈴を鳴らしてお散歩です。
(小1)ぴょんぴょんわんわん、もう何の動物かお分かりですね…?
(小1)わん、にゃー、クわン…!?
(小3)ラッコの写真を見ながら描きました。顔立ちがリアルです。(ちなみに仙厓の作品にはトドかアザラシと思われる作品もあります。)
(小3)とてもリアルなラッコです。右の文字はなんとオリジナルです。
(小6)「あつくて そとでん」近頃の猛暑を反映しました。窓の外は燃えています…。
(小6)動物グループのお出かけでしょうか。なぜゴリラと書かれているかは不明です。
(小3)夏らしい花火の情景です。黒の濃さを変えて、火花の色味の違いをうまく表現しています。
(小3)金魚の写真を見ながら描きました。余白の扱いや「すよ~」という言葉など、水中で気持ちよく浮遊している感じがうまく出ています。
同じ絵を模写しても、やはり生徒さんそれぞれの個性が表れていて、とても面白いです。

黒い絵具だけを使うことは初めてなので、みなさん最初は少し戸惑っていましたが、描いているうちに水の量などを調整し、色味のコントロールやかすれなどのテクニックもできるようになっていました。

仙厓さんの作品は一見シンプルで簡単そうに見えますが、いざ写してみるとその奥深さに気付きます。

わたくし講師も模写に挑戦しましたが、線の自由さもありながら全体のバランスが取れていて、なおかつ禅の思想が表されている…。意外にも到達することが難しい境地だと思い知らされました。

今回は、黒だけでもこんなに自由で幅広い表現が出来ることを知ってもらえたなら嬉しいです。
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